「夜の歌」レポート

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静岡AOIホールでの、藤枝守氏作品「夜の歌」への出演が無事に終了しました。

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この作品は、ネイティヴアメリカンの砂絵を描く儀式「ナヴァホ」をもとにした作品で、作曲以来さまざまな編成に変化しながら何度も再演されてきた作品で、今回はその「4つの声」をつむぎねが担当させていただきました。

つむぎねは舞台の初めから終わりまで終始舞台上の4点に座り、「風の声」と称する息の音から徐々に「地の声」のうなりを発していきます。
その中を、石川高さんが石笛のかすかな響きを奏でつつ、舞台上をぐるりと回っていき、1周するごとに「打ち物」「呪文」と新たなプレイヤーが加わっていきます。

終始静かで深い精神世界を描くような静謐な作品、また中間とラストには、「青い夜が降りてくる」「今日は死ぬのにもってこいの日」と2曲、ネイティヴ・アメリカンの詩に歌をつけた作品が、波多野睦美さんの美しい歌声により奏でられ、まるで天にのぼるような恍惚とした時間が生まれました。

今回、石笛と笙に石川高さん、打ち物に高田みどりさん、安江佐和子さん、オルガンに塚谷水無子さん、ゴシックハープは西山まりえさん、そして呪文と称する歌に、波多野睦美さんと、錚々たる一流プレイヤーのみなさまと共演させていただき、つむぎねもこんな大きな舞台に立たせていただけるようになったかと感激もひとしおでした。
とくに、波多野さんのビロードのような美しい歌声には本当に聞き惚れてしまい、波多野さんと声を重ねて呼応し合うことができた喜びに打ちひしがれています。

ぜひまた次の機会に恵まれることを願っています。藤枝さん、ぜひ今後もよろしくお願いします!

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この機会を作ってくださった演出の田村博巳さん、静岡AOIホールのみなさまにも心よりお礼申し上げます。

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