10/14-15に実施された、アンサンブルズ東京の、UA+稲葉俊郎チームのワークショップと発表に、つむぎね主宰・宮内が今回はお手伝いとしてご一緒させていただきました。
photo by:新井潔
今回は歌手のUAさんと、医師の稲葉俊郎先生が、多くの人たちと声を重ねて響きの輪を作り、それをワークショップ参加者に限らず、そのイベントに参加するお客さんの皆さんにも参加してもらい、声の響きの塔を立てたい、というコンセプトで実施されるものでした。そこで、同じようなコンセプトを持って声を通した活動を続けてきた宮内に協力のお話をいただきました。
UAさん、稲葉さんともに、やはりうおあえいの母音と、その身体との共鳴や音楽の原点をテーマに活動されており、やはり感じていることがとても近く、一週間前からミーティングやプレワークショップを試してみたりしながら、ともに内容を考えていきました。
そして当日のパフォーマンスでは、ラストにUAさんと稲葉先生両者のお母様の故郷である、奄美大島の唄「てぃだぬ うてぃまぐれ節」をUAさんが歌うことになり、それに合わせてワークショップ生や、会場にいるすべてのお客さんに一緒に声を出してもらう部分の構成と、森羅万象や島の人々の生活のリズムや歌声を表す、とてもシンプルな声のパートを、宮内が作らせていただくことができました！
photo by:新井潔
誰もが参加してひとつの声の響きを天に届けて行く。それは私たち全員が目指していたテーマでしたが、当日はステージの上でマイクを通すとそれが伝わらないと、思い切って観客スペースに降り、みんなで輪になって生声だけで歌うことにしました。
それが何よりよかった！
photo by:輿石有佑
そのおかげで、観客のみなさんと一体になって輪になり、いつのまにか出演者の輪に観光客の外国人も混ざっていたり笑、でもそれもみんなすんなり受け入れているような空気感で、みんなで声を重ねることが実現しました！
最後はパフォーマンスが終わっても自然と歌と踊りの輪が続き、どんどんアップテンポになったり、お客さんもみんな列に混ざってきたり、本当に音楽や祭りが生まれる瞬間が形になった！！という強い充実感がありました。
そして、私たちが伝えたかったメッセージは、会場に共に立ち会った皆さんに確かに伝わった！という手応えもありました。
また、この発表を経て、本当に短い時間なのに、ともに作り上げたワークショップ生の人々ともすごく深い絆が生まれたような一体感がありました。
いつもやるたびに感じますが、今回もそれを感じて、改めて確信に変わったという気がします。
photo by:輿石有佑
今回、憧れだったUAさんとご一緒でき、彼女の歌声と表現と生活のすべてがつながっていること、そしてぶれない芯を持ちつつ、とてもしなやかに変化しながらさらに深まって行く表現の素晴らしさ、とても自然体で飾らないその人柄と、たくさんたくさん刺激を受けました。
同じものを目指していることも感じ、今回のような機会に、こうやってともにそれを実現する活動ができたことは、心からの幸せです。
ぜひ、ここから次へとつながっていくことを心から願っています。
稲葉先生との出会いがなければ、今回のような機会につながることもなかったことでしょう。違う分野の視点から、でも医療行為と音楽表現は同じものなのだと、そのつながりを実践できるお医者さまは、本当に貴重な存在です。
ぜひ今後も稲葉先生ともいろいろご一緒し、お互いが目指すものをともに実現していけたらと願っています。
これまでつむぎねの活動などを通して一貫してやってきたことが、同じ思いを持つ人たちとの出会いで、ここからさらに強いうねりを持って広がって行けるのではないか！と、とても楽しみになってきました。ジャンルの壁を超えて、多くの人と、声の輪を作っていく、それが社会に新しい風となる可能性を、さらに突き詰めていきたいと思います。
いつか、UAさんの声とつむぎねのコラボレーションなどが実現することがあれば！と夢は膨らみます。
昨日来てくださったみなさま、今回出会ったたくさんのみなさま、ともに声を重ねあったすべての方々に感謝いたします。
当日の映像はこちらよりご覧になれます。
冒頭から20分くらいからの後半シーン「てぃだぬうてぃまぐれ節」に合わせる声の構成と歌のフレーズを作らせていただきました。ぜひご覧ください。
同イベントについての稲葉俊郎さんのブログは以下です。
https://www.toshiroinaba.com/single-post/2017/10/16/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%8E%AE%E9%AD%82%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6
photo by:輿石有佑